2020年01月30日
2月3日から2月6日は
社会福祉法人 東香会 理事長の齋藤紘良さんをお迎えします。
東京生まれ。町田市の認可保育園
「しぜんの国保育園」園長を経て、
その運営主体である東香会の理事長に2018年6月に就任。
また、作曲家として映像番組への楽曲提供や、
4人組のバンドCOINNのメンバーとして
音楽活動もしていらっしゃいます。
社会福祉法人 東香会 理事長の齋藤紘良さんをお迎えします。
東京生まれ。町田市の認可保育園
「しぜんの国保育園」園長を経て、
その運営主体である東香会の理事長に2018年6月に就任。
また、作曲家として映像番組への楽曲提供や、
4人組のバンドCOINNのメンバーとして
音楽活動もしていらっしゃいます。
今回のポッドキャスティングは、
1月27日から1月30日放送分、
フェルム ラ・テール美瑛の細田俊二さん
フェルム ラ・テール美瑛の細田俊二さんをお迎えしています。
フェルム ラ・テール美瑛の今後は、
どのように考えているのでしょう?
細田さん「今は日本の食全体がコンビニ化していて、
簡単に食を楽しむようになっていますが、
胃袋の満たすだけの食事だけではなく、
頭も心も満たす食の機会を提供して行きたいなと思います。
あと美瑛町は、平成元年の時に農家が1000軒あったのが、
今は470軒、平成の一時代で半分以下になったんですね。
これから20年どうなるかというと、またさらに
半分減るんじゃないかと言われているんです。
美瑛に移住して気づいたんですが、今までは東京にいると、
電話やメールしたら、小麦、牛乳が届くというのが
当たり前だったんですけど、当たり前じゃないんだなと。
美瑛に生活をし始めて、10年、20年続けていくことって
大変なことなんだなと実感したんです。
我々はフェルム ラ・テールの事業を続けながら、
美瑛産の小麦だったり、牛乳、畜産物をブランド化しながら、
生産者の方達が次世代に繋げられるような
サポートしていきたいなと考えています。」
今夜の選曲:GET BACK TO THE COUNTRY / NEIL YOUNG
フェルム ラ・テール美瑛の細田俊二さんをお迎えしています。
フェルム ラ・テール美瑛の年間の来店数や
どんなお客さんが来るのでしょう? 外国の方も?
細田さん「だいたい年間約3万人のお客さんがいらっしゃっています。
インバウンドのお客さんは残念ながら、私どものお店が
街中から歩いて来られらないということもあり、
5%未満となっています。北海道内の地元の方が圧倒的に多いですね。
(美瑛の食べ物は)7月20日ぐらいから小麦の収穫が始まるんですが、
その時期から農業景観が変わってきます。
美瑛町は3種類の小麦を栽培しているんですが、
その3週類とも麦の色が違くて、それが風で揺れる景観を
みなさん楽しんで行かれます。あとは我々以外にも美瑛産の
小麦を使ってパン屋、お菓子を作っているお店はたくさんあるので、
そういったところにも是非足を運んで頂きたいです。」
今夜の選曲:COMES A TIME / NEIL YOUNG
フェルム ラ・テール美瑛の細田俊二さんをお迎えしています。
北海道 美瑛町にパンや洋菓子の製造販売、
レストランが一体となった総合施設
「フェルム ラ・テール美瑛」があります。
こちらはどのような経緯でオープンに?
細田さん「美瑛町との出会いが、今から17年ぐらい前に
三宿でパンの事業を立ち上げた時に、北海道の江別にある
江別製粉から美瑛町の小麦を紹介して頂いて、
これが非常にパンとかに向くなという出会いがあったんです。
そこから美瑛町に行くようになったんです。
ラ・テールで使う、パン用粉や菓子用粉も
全て美瑛さんに切り替えたんですね。
我々としては長いこと主原料である小麦粉を通して、
美瑛町とつながりがあったというわけです。
最初は九州であったり、静岡であったりいろんな産地を
試してきたんですけど、我々の物作りで目指しているものと、
美瑛町の土地で育まれたものがうまくマッチしたんです。
そして、(当時)22年前に国産の小麦を使うというのは
革新的だったんですが、今はコンビ二やスーパーでも
どこでも大手のナショナルブランドでも国産小麦を使っていますと
言っているので、それでは差別化にはならないんですよね。
元々は世田谷で生まれたブランドなんですが、
お世話になっていた美瑛町に拠点も置いて、
我々の目指す食の世界を表現するブランドを再構築
していこうということを考えて
美瑛の方にお店を出すことを決めました。」
今夜の選曲:LOTTA LOVE / NEIL YOUNG AND CRAZY HORSE
フェルム ラ・テール美瑛の細田俊二さんをお迎えしています。
細田さんが専務を兼任されている
会社ラ・テールは、世田谷の三宿で、
洋菓子店を営まれています。
細田さん「今から22年前に世田谷の三宿で
洋菓子店から生まれた、ブランドなんですが、
当時ではすごい珍しかったのですが、
国産の小麦粉を使用するとか、減農薬はオーガニックの
素材をできる限り使うというコンセプトを元に、
出来上がったブランドなんです。
今は都内の15店舗で、パンと店舗を展開しているブランドです。
アジアでは一般的なんですが、日本では一つのブランド中で
パンと菓子が並列さているのは
非常に珍しんじゃないかと思います。」
今夜の選曲:HEART OF GOLD / NEIL YOUNG
フェルム ラ・テール美瑛の細田俊二さんをお迎えします。
1965年東京生まれ。
慶應義塾大学商学部を卒業後、日商岩井に入社、
その後、ファーストリテイリング /
日本野菜ソムリエ協会を経て、2013年に
オルタナティブピープルインターナショナルを設立。
またラ・テールの専務取締役を兼務され、
2017年に美瑛町に移住し、
フェルム ラ・テール美瑛を立ち上げていらっしゃいます。
今回のポッドキャスティングは、
1月21日から1月24日放送分、
映画監督のオオタ ヴィンさん
映画監督のオオタ ヴィンさんをお迎えしています。
早くも次回作の構想が?
オオタさん「もうすでに3作目が
撮影中でして、テーマが教育なんです。
2本作ってると、子どもたちが
キラキラしているんですよね。
その子どもたちが小学校に行ったらどうなるのか?
というのを随分聞かれたんですね。
で、探した小学校はテスト無い!通知表がない!
先生は全部ニックネームで呼ぶんです。
自分たちの好きなことだけをやる小学校なんですね。
授業を風景をただ撮影しているだけなのに
衝撃の連続ですね!」
新作映画「いただきます ここは、発酵の楽園」
1月24日より アップリンク吉祥寺ほか 全国順次公開
今夜の選曲:PIE JESU / 坂本美雨/CANTUS
映画監督のオオタ ヴィンさんをお迎えしています。
新作映画『いただきます ここは、発酵の楽園』、
劇中に出てきた菌ちゃん先生こと、
吉田俊道さんがとても面白かったです。
オオタさん「相当インパクトが強いですよね。
自分でも有機農法をしながら、子どもたちに
如何に地面の中の微生物と、お腹の中の微生物が
繋がっているんだという、わりと画期的な
食育をやってらっしゃる方なんです。
(劇中に出てくる)里山で遊んでいる子どもたちも
仕草や言っていることが面白かったりするので、
結構試写会は爆笑なんですね!」
オーガニック野菜農家 菌ちゃん先生こと吉田俊道さん
オーガニック果樹農家 奇跡のリンゴ 木村秋則さん
新作映画「いただきます ここは、発酵の楽園」
1月24日より アップリンク吉祥寺ほか 全国順次公開
今夜の選曲:星めぐりの歌 / 坂本美雨/CANTUS
映画監督のオオタ ヴィンさんをお迎えしています。
オオタヴィン監督の新作映画
「いただきます ここは、発酵の楽園」が、
1月24日よりアップリンク吉祥寺ほか、
全国順次公開されます。改めて、
今回のテーマなど作品をご紹介いただけますか?
オオタさん「自分ではポエトリードキュメンタリーと
と言うときもあるんですが、ただ事実を報道するのも大事なんですが、
記録というより記憶に残る映画みたいなことをいうことで、
せっかく映像なので、映像の感覚に心情的に考えさせるというか。
腸活についても天動説と地動説ぐらいの認識変化が今起こっていて
今は皆殺しにするのではなく、共生するのだ!
みたいな話になっているんです。農業についても
化学肥料を使って近代農業を築き上げてきたんだけど、
その弊害が健康被害などで起こってきていたりする。
その解決方法は実は簡単で、もともと土が持っている、
自然な力を生かして生かして生かしていけばいいんだと。
微生物を生かすという話なんですけども。
というような土の健康と、子どもたちの
健康を重ねがら表現したということなんですね。」
新作映画「いただきます ここは、発酵の楽園」
1月24日より アップリンク吉祥寺ほか 全国順次公開
今夜の選曲:日曜日よりの使者 / HIGH LOWS
映画監督のオオタ ヴィンさんをお迎えしています。
初監督作品の映画「いただきます
みそをつくるこどもたち」、
こちらの映画はどんな内容に?
オオタさん「この映画は福岡県の保育園の話なんですが、
200人いる保育園で毎食みそ汁が出るんですが、
そうすると年間に1トンぐらいの味噌が必要になるんです。
この1トンぐらいの味噌を全部5歳児の園児たちが
毎月仕込んで、出来上がると
順次飲んでいくという保育園なんです。
100%子どもたちが仕込んだ味噌を熟成すると
自分たちが飲んでいくんです。」
「一見食育映画的なジャンルで見て頂くんですが、
根本的には食養生という日本の家庭の中で、
如何に医者とお薬が無くて、健康を維持するかという文化があって、
それをこの保育園は実践しているんですね。」
新作映画「いただきます ここは、発酵の楽園」
1月24日より アップリンク吉祥寺ほか 全国順次公開
今夜の選曲:ノスタルジア / 坂本美雨/CANTUS
今回のポッドキャスティングは、
1月14日から1月16日放送分、
ソトコト編集長の指出一正さん。
ソトコト編集長の指出一正さんをお迎えしています。
2020年、最初の号となる2月号はどんな特集でしょう?
指出さん「1月5日発売号となるんですが、
「参加したくなるローカルプロジェクト」という特集です。
プロジェクトの特集は要望が多いので、
毎年作るようにしているんですが、
毎年新しいプロジェクトが生まれて
良いことだなと思っています。
興行的にどこからか読んでイベントを
楽しむというのも良いんですが、
自分たちでもイベントを生み出せるというのを
わかった人たちが、マルシェをやったりですとか
イベントをやったりですとか、
地域でワークショップをやったりですとか、
そういうプロジェクトをやる人たちが各地に広がったので、
お手本になる実例がたくさんありました。
それを2月号では特集しています。」
今夜の選曲:QUIET VILLAGE / MARTIN DENNY
ソトコト編集長の指出一正さんをお迎えしています。
去年はスウェーデンのグレタさんが
環境問題の問題提起をしましたが、
こちらに関してはどうでしょうか?
指出さん「グレタさんはカッコいいですよね。
何がカッコいいって英語がうまいです。
あと、環境問題っておそらく世代間闘争ですよね。
多分1969年に日本で起きたようなことを、
今 グレタさんは世界中の大人に対して、
自分たちの世代をどうしてくれたんだ!
という世代間闘争が環境問題だと思うんですよね。
世界や日本で起きていることって、ほとんどのことが
世代間の闘争なんじゃないかと思います。」
今夜の選曲:CHANT OF THE WEED/SONG OF INDIA / MARTIN DENNY
ソトコト編集長の指出一正さんをお迎えしています。
ソトコトのデジタル化、
sotokoto onlineを先日出しましたが、
どんな反応、実感を持っていますか?
指出さん「オンラインサロン面白いですね。
まず、4月にソトコトのオンラインメディア
「sotokoto online」を作って、8月の後半から地域の
編集講座ラボを作って、今110人ぐらいの方が各地います。
20代、30代、40代の地域とか、ローカルとか、
SDGsに興味ある方が受けています。
やって面白かったのが、これまで行政の職員として、
一生懸命走っていた方とか、クリエイターやプレイヤーとして、
第一線で活躍されている方とかがいて、
一定の会場やステージに出向くことは難しいけれども、
オンラインサロンだったら、いつのタイミングでも
見れたりするので、後から小黒さんや僕が話している会に
参加できるようになったんですね。」
今夜の選曲:THE LEFT ARM OF BUDDHA / MARTIN DENNY
音楽家で神楽・伝承音楽研究家の三上敏視さんをお迎えしています。
今月の20日(月) 東中野のポレポレ座で、
「三上敏視のお神楽ナイトvol.38」が開催されます。
このお神楽ナイトとはどんなイベントなのでしょう?
三上さん「ポレポレ東中野の1Fのカフェでやるんですが、
神楽の素晴らしさを知ってもらいということで、
神楽の撮影したらビデオを見ながら解説しています。
ポレポレ座では、お神楽ナイトという名前をつけて、
その都度テーマを決めて紹介しています。」
三上敏視のお神楽ナイトvol.38 『新年リクエスト大会』
日時:2020年1月20日(月) 18:30開場/19:00開演/21:30終了予定
料金:予約 2,200円/当日 2,500円 ワンドリンクのオーダーをお願いします。
予約・問い合わせ先:Tel:03-3227-1445(ポレポレ坐)
音楽家で神楽・伝承音楽研究家の三上敏視さんをお迎えしています。
三上さんの著書の『新·神楽と出会う本』
神楽の音楽にスポットをあてているんですが、
こちらの本について教えて頂けますか?
三上さん「私が出しているのは、ガイドブック
という言い方をしています。なので一般の方に
神楽というのはどういうことをしていて、
どういう価値があってというのが書いてあって、
なんとか守っていけたらという気持ちで書いているんですね。
この本には神楽が聞けるQRコードが付いているんですね?
三上さん「そうですね。音楽の豊かさを知ってもらいたくて、
作ったんですが、やはり言葉だけでは伝わらないですから、
180前後のQRコードを載せます。」
今夜の選曲:銀鏡神楽 / 別冊太陽「お神楽」神楽の音楽より
音楽家で神楽・伝承音楽研究家の三上敏視さんをお迎えしています。
音楽をやられていた三上さんが、
神楽にハマったきっかけはなんだったのでしょう?
三上さん「80年代にワールドミュージックが流行って、
いろんな民族がそれぞれの音楽を元に、
ポピュラー音楽の楽器を使ったり、
リズムを使ったりして大流行したんですね。
それに刺激を受けて自分も日本でそういう音楽を
作りたいと思ったんですが、拠り所とする音楽が
さっぱりわからなくて、20年近く頭の隅っこに
引っかかりながらいたら、ある日突然、神楽に出会ったんです。
これ、ルーツミュージックかな? と思って調べたら、
今まで自分で思っていた日本の音楽とは全く違って、
世界に通じるグルーヴを持っていたんです。
神社のサポートも受けつつ、全国の神楽を
貪って聞くという時期がありました。」
今夜の選曲:本川神楽 / 別冊太陽「お神楽」神楽の音楽より
音楽家で神楽・伝承音楽研究家の三上敏視さんをお迎えしています。
あらためて神楽について教えて頂きたいのですが、
全国に神楽はいくつぐらいあるのでしょう?
三上さん「正確な数字は誰もわからないんですが、
研究者の先生たちも一生懸命調べた中だと、
五千はあるんじゃないかと。
規模の小さいものから、あまり知られていないものも
含めて五千という数字ですね。」
そもそも神楽の起源というのは?
三上さん「私が見ている見方だと基本的なものは
多分縄文時代から細々と繋がっていると思うんですよね。
縄文文化のがまだ生きているとしたら、
お祭りの中でしかないのかなと思っています。
奈良時代からは宮中とかとかでやっていたらしんですが、
民間の里神楽とかは、平安末期から鎌倉ぐらいが
1番古いんじゃないかなと思います。
室町時代ぐらいからだんだんと増えてきて、
今の形に収まってきたのが
江戸の初期ぐらいだと考えられています。」
今夜の選曲:隠岐島前神楽 / 別冊太陽「お神楽」神楽の音楽より
音楽家で神楽・伝承音楽研究家の三上敏視さんをお迎えします。
1953年愛知県生まれ、
辺境の神楽を中心にフィールドワークを続け、
伝承音楽研究所を主宰され神楽の理解を
深めてもらう活動をされています。また音楽家として、
「細野晴臣の環太平洋モンゴロイドユニット」や
「東京シャイネス」に参加。
ご自身でも神楽の呪術的な太鼓の響きを
活かした独自の音楽を追求されていらっしゃいます。
生物学者の福岡伸一さんをお迎えしています。
福岡さんの紙の本へのこだわりをお聞きしたいです。
福岡さん「本を書く側の人間がもっと
紙の本として、ページがあり、重さがあり、
佇まいがあるというのをもうちょっと大事にして欲しいです。
つまり電子化されてしまうと、テキストだけ電子化されて
タブレットに入っちゃうんですが、
拡大すると文字ズレたり、
ページがぐちゃぐちゃになってしまったする。
電子化だと自分がどこまで読んでいるとかは
わかるんですが、本ってページがあって、
右から左に重心が移っていく、
パッケージとして成り立っているから本なんですね。
そういった本としての作りが残るような方法で
電子本も作らなければいけない。
そういうのが出来るまでは、簡単に紙の本の権利を
渡さないぞぐらいまでの勢いが作家の側に
あってもいいんじゃないかと思います。」
今夜の選曲:LOVES ME LIKE A ROCK / THE PERSUASIONS