2006年07月31日
サッカーは趣味でやってます
作家の佐山一郎さんといえば、サッカー関連の記事でよく見かける…という方が多いと思いますが、もともとは音楽雑誌「オリコン」にいらっしゃったそうです。その後「スタジオ・ボイス」の編集長に、この頃、小黒編集長と出会ったとか。そして84年にフリーに。
サッカーは、趣味として御自身でもプレーしているそうです。J-WAVEのチームにも入っているとか!
今夜の選曲: O BETA O SIBA / RICHARD BONA
作家の佐山一郎さんといえば、サッカー関連の記事でよく見かける…という方が多いと思いますが、もともとは音楽雑誌「オリコン」にいらっしゃったそうです。その後「スタジオ・ボイス」の編集長に、この頃、小黒編集長と出会ったとか。そして84年にフリーに。
サッカーは、趣味として御自身でもプレーしているそうです。J-WAVEのチームにも入っているとか!
今夜の選曲: O BETA O SIBA / RICHARD BONA
アフリカの話
ソトコト編集部には、うちの会社が経営しているケニアの「ムパタ・サファリクラブ」の事務所もある。先日まで、夏休み恒例となった桐蔭学園のキャンプに引率として同行したスタッフが帰ってきた。話しを聞くと、特にトラブルもなく、今年も若い人たちがケニア・マサイ族の土地を堪能できたようだ。
若いうちに、野性というか、そういうものに触れておいたほうがいい。都市生活を送っていると、人間本来持っている野性や感性がどうも鈍ってくる。築地もそう、生ものを丁々発止とやり取りする様には、人間の野生に近いものがある。金融のディーラーも近いかも知れないが、目に見えるものを扱う、とくに魚なんかを扱う方がよりライブ感があるように思う。
もう若くなくても、築地とムパタ・サファリクラブは皆さんをお待ちしていますよ。若さとは、年齢ではなく気の持ち方なのだから。
第42回 うどん・ソバは場内でここだけ 「富士見屋」
先ほどのスタッフに、「日本に帰ってきたらいつも何食べる?」と聞いたら、「おそば」だそう。さすが信州生まれ。というわけで今日はライブ感あふれる場内で唯一おそばを扱う「富士見屋」へ向かう。ここは、場内の食べ物屋の中でも、一番朝日新聞やがんセンターに近い、ちょっと離れ小島のような一角にある。
今回のポッドキャスティングは7月24日から7月28日オンエア、アフリカ親善大使、そしてタレントとしても活躍、アドゴニー・ロロさんです。
アフリカ親善大使、そしてタレントとしても活躍、アドゴニー・ロロさんは、料理が得意。
今月はじめに開催した番組公開録音で、腕前を披露してくださいました。
■■ジャーごはん(5人分)■■
材料: ニンニク 1カケ(みじん切り)
ショウガ 少々(みじん切り)
牛肉 450グラム
ニンジン 1本(みじん・サイの目)
干ししいたけ 5枚
まいたけ 1/2パック
しめじ 1/2パック
マッシュルーム 1パック(スライス)
エリンギ 1本(スライス)
タマネギ 1玉(スライス)
パプリカ 適量(みじん切り)
オイスターソース 大さじ3
八角 2つ
塩・コショウ 適量
休市日になにをするか?
築地市場は、原則第2・4水曜日が休市日。この原則というのがやっかいで、たまにそれ以外でもお休みがあったりする。市場のホームページがあるから、チェックしてから行ったほうがいい。せっかく朝めし食べようと思っても、閉まっていたらがっかり。場内、場外を問わず、お休みの店が多いから要注意。今年のお盆は、13日の日曜は営業していて、14から16日はお休み。12・13日の週末は、朝めし食うチャンスじゃないの?
さて、休みの日、河岸で働く人は何をしているのか?これまで、とんでもないことをしているように書いているが、そんな人ばかりでもない。火曜日、書店へ行くと、日本のお城だの、飛行機だのの組み立て部品が入っている本、デアゴスティーニなんかが出しているやつだ、をたくさん買っているおじさんを見かけた。この本、パートワーク本というのだが、これを趣味にしているというわけだ。密やかな、つつしましい趣味だな。でも本を買うのは偉い!
他には、市場の中の体育館で運動する人もいるみたい。今度、うちの編集部で築地の体育館かりて、運動会をするらしい。まあこれは、あとでおいしいビールを飲むためだろうネ。
第41回 初心者にはまず見つからない? 「たけの」
今日の店は、築地の河岸の人が集う店「たけの」。ここの店を探すのも難易度が高い。波除神社から、晴海通りへ向かって歩き、晴海通りを左へ。スグにある韓国料理屋の角を左へ曲がり、右手に見えるのが「たけの」。
マグロぶつ切り定食は850円。
タレントのアドゴニー・ロロさんは、アフリカ親善大使としても活躍。アフリカと日本をつなぎたいという強い願いを持っています。
そんなアドゴニーさんが見つけた、ベナンと日本の似ているポイント!
まずは言葉。
日本語 ベナン語
雄(オス)→ アス
雌(メス)→ メシ
薪(まき)→ ナキ
それからベナンにもコウベという街があるんだそう。
さらに日本の神社に修行に行ったことがあるアドゴニーさん、参拝の作法が日本とベナンが同じことなのに驚かれたそうです。
今夜の選曲:
JIVE MOTELLA / MAHLATHINI AND THE MAHOTELLA QUEENS
今週のゲスト、アフリカ親善大使、そしてタレントとしても活躍、アドゴニー・ロロさんは、アフリカ・ベナン共和国の出身。1974年3月11日、朝8時04分に台所で生まれました。台所で生まれた…というちょっと変わった誕生日のことは、お母さんが物語のように毎日、話してくれたそうです。
ベナンは民族も言語もたくさんあることから、いくつもの言語を話せるのは当たり前。ちなみにアドゴニーさんは、11ヶ国語もしゃべれるそうです!
また、金がとれるベナン。でも金が豊か(財産になる)ことは外国人が教えたこと。金は毒に触れると色が変わることから、昔は金の器で水を飲んでいたりしたそう。
今夜の選曲: BRRRLAK! / ZAP MAMA
臨床心理士の黒川由紀子さんをお迎えしての最終日。
黒川さんは徳島へ定期的に通われています。その理由は「寺子屋回想法」のため。子供からお年寄りまで一つの場所に集まって昔の話をしたり、子供が思っていることを話したりする…ひと昔前まではよくある風景でしたが、現在では、そういった場所を作らないといけないんですね。
新潟県中越地震の際、ボランティアで山古志村に月一度通われていた黒川さん。そのときに感じたこと…若い人たちは立ち直りが早い、けどお年よりは生活のほとんどを失う。ところが、たくましい面もあって、戦争などいろいろなことを体験しているせいか災害に対しても以外に強さを発揮するそう。若者、大丈夫か?
今夜の選曲: SING A SIMPLE SONG / SLY AND THE FAMILY STONE
第40回まで来た
J-WAVEのロハストークという番組をやるようになってから始めたこのブログ。今日で40回目、早いのか、遅々としていたのか? 何ごとも、100回というのを目標にすると、40回目くらいが一番大変な時期じゃないかな。最初は楽しい、だんだん慣れてくると、気が緩む。50回くらいで、どーんと変えてみたくなり、後は変えていくのが楽しみになる。
現在、86号まで発行しているソトコトの場合、40号目は、「自給自足10年計画」。10年でCO2を90%削減する生活を提案する特集だ。2002年から始まって、2006年には「自然農法の庭造り」をすることになっている。コンポストや風力発電や太陽光発電も紹介しているが、今と比べるとまだまだエコ色が強い。この4年間で、ずいぶんと環境技術も進化したし、エコ性能だけでなく商品の魅力が伴っているモノも増えてきた。そんな流れの中で、ロハスという言葉が広まったんだろうね。
40回目の記念ということで、宣伝もかねて、丸ビル地下1階にある「ロハスバー」を紹介しよう。ソトコトがやっている立ち飲みバーなんだが、昼のランチもなかなかいける。たまには丸の内でロハスなランチどうですか?
第40回 丸ビルのロハス・フード基地 「ソトコトLOHAS KITCHEN & BAR」
丸ビルの地下1階。ちょうど建設中の新丸ビルに一番近いところに「ロハスバー」がある。最初は6ヶ月限定の予定で、イタリアの三ツ星ワインを飲み比べるイベントをやったりしていたが、6ヶ月が1年になり、1年が1年半になり、ということで、今度の12月で丸2年になる。夜もいいけど、実は、ココのランチもオススメ。
臨床心理士の黒川由紀子さんは、週に一度、老人が多い病院に通っていらっしゃいます。今夜は「老い」についてのお話でした。
黒川さんは「長寿が絶対にいい」とは思っていないそう。生きることは、長さよりも濃厚な人生。長く生きている人には、回りがどう支えていくか真剣に考えることが大切とおっしゃっています。
そして「老い」は楽しいプロセスとも。だからアンチエイジングなど、老いを隠ぺいしようとすることは老いに対して失礼、いいシワが出来る時間を無駄に過ごすのは、とても残念なこととおっしゃっています。
今夜の選曲: WHY CAN'T WE BE FRIENDS / WAR
異常気象、暑いか寒いかハッキリしなさい
いや、異常気象だ。34度まで上がった気温が、連休後には24度。100度クラブという、50度オーバーの酷暑とアンダー−50度の酷寒を楽しむ人たちのことは聞いたことがある。でも、10度を二三日で、となると厳しい。さすがの私もバテ気味。
バテている時に効く食べ物が築地にないか? 第一、私はウナギが嫌い。肉も好きじゃない、ホルモンなど問題外。食いたいものを食っていればいいんだけど。7月気温20度で食べるもの。体調不調で味も良く分からないので、場内吉野家1号店の牛丼も頭に浮かんだが、ブログ書いててたまに聞かれる質問を思い出した。「築地のうまいラーメン屋ってどこですか?」
1億総ラーメン評論家時代を迎えた今、さすがに築地まで来てラーメンを食べようという人は少ないはず、と思いたい。が、このブログを読んでくれている少数派のラーメン党のために一肌脱ぐことにして、場外もんぜき通りへ向かう。少数意見の尊重、民主主義のルール。気温20度に感謝しなさい。
第38回 行列の少ないラーメン屋 「若葉」
もんぜき通りにある、行列のできるラーメン屋がある。そんなところには行かない。行列ができる=中毒性あり=味が濃い、という法則がある、と思う。行列をやりすごし汐留方面へ。すると、うっかりしていると見落としてしまいそうな「若葉」が現れる。
臨床心理士の黒川由紀子さんをお迎えして3日目は、占いとセラピーの違いから。
なぜ占いは女性を中心に人気なのか…それは、てっとり早く具体的にいろんなことを教えてもらえるからではないかと黒川さん。それに比べセラピーは、何年も時間がかかったり、苦しいことを乗り越えなければなりません。
後半は記憶について。記憶は脚色されたりします。今は楽しい記憶でも、歳をとって嫌なことになったり。体験の意味は年齢や気分によって変わるそう。それなら「楽しく考えたほうがいいよね、生きてることは楽しいと思わなくちゃ」と小黒編集長!
今夜の選曲: COULD NINE / TEMPTATIONS
臨床心理士の黒川由紀子さんは「回想法」の第一人者として、その幅広い普及に努めていらっしゃいます。
「回想法」とは…年配の方はある年齢になると、人生を振り返ることが多くなるそう。一人で振り返ると嫌な事ばかり思い出すことがおおいそうで、そこにセラピスト(第三者)が関わることによって、自分の人生の意味を再発見したり、自尊心を高めることが出来るんだそうです。
認知症の方にも回想法を用いるそうで…認知症は記憶の障害、初期の段階から記憶を振り返ると、認知症をくい止めることは出来なくても、ある程度は記憶が残るそう。記憶…人間らしく生きていくためには、とても大事なことだと黒川さんおっしゃっていました。
今夜の選曲:
WHERE WERE YOU WHEN I NEEDED YOU / AL KOOPER
臨床心理士の黒川由紀子さんをお迎えして、まずは「臨床心理士」についてお伺いしました。
資格認定協会が認定する資格で国家資格ではないとのこと、職場によってはカウンセラーやセラピストともいったりするそうです。臨床心理士になるには、大学院を出てから、実習を積み、試験を受ける…現在、日本には2万人近くいるそうです。
今夜の選曲: YOU OUGHT TO BE HAVIN' FUN / TOWER OF POWER
電話番号考
このブログを書いていて、一つ発見があった。河岸のことは、大概分かっているつもりだが、ブログで店の情報を紹介することで、思わぬ副産物。たいしたことではない、かもしれない。だが、皆さんが築地でお店を選ぶときに、ちょっとした参考になるかもネ。
あまり期待を持たせても何だから、いきなり結論。「3541で始まる電話番号の店は、古株」。どうだ? 期待はずれ? 築地は東京だから03で始まるのはあたりまえ。場内、場外を問わず、3541で始まる店は、築地の中でも古い部類に入るようだ。昭和何年にうんたら、というウンチクまでは持ち合わせないが。
例えば、読者諸君が築地へ来て「どの店に入ろうか?」と悩むとする。うまい店、お気に入りの店を見分ける嗅覚の持ち主は、己の才能を信じて店を選びなさい。そうではない人、まず電話番号を調べよう。3541から始まる番号の場合、永い間河岸を相手に商売してきた店、つまり「いい店」である可能性が高まる。簡単。
電話が普及する以前の歴史までは分からない、そもそも商売気がない店に入ってしまう、ということもあるが、結構あたっていると思う。決して、「新しい店がよくない」ワケではないのであしからず。
第38回 波除神社前のおにぎり屋 「磯野家」
今朝は、何回か紹介している、「お持ち帰り」シリーズ。ここも電話番号が3541で始まる店だ。お昼に行っても、売り切れ店じまいということもある。それだけ人気があるということ。ポン酢も名物らしい。
女性ファッション誌Domaniの編集長:花塚久美子さんをお迎えして2日目。
ここで花塚さんのプロフィールを簡単に。
慶應義塾大学大学法学部 政治学科卒業後、82年に世界文化社に入社、「家庭画報」編集部に配属。その後「FIGARO japon」の創刊に携わり、92年に小学館に入社。女性誌「Oggi」や「Domani」と、いずれも創刊に携わり、93年には「Domani」の編集長に。2000年から定期購読の雑誌「和樂」の創刊編集長、03年に再び「Domani」編集長に戻りました。
編集者を目指したきっかけ…なんと最初に編集に携わった「家庭画報」なんだそう。ずっとあこがれていて、家庭画報に携わりたくって、編集者になったそうです。
今夜の選曲: REELIN' IN THE YEARS / STEELY DAN
築地の休憩所
7月も中旬を迎えた。暑いね。市場をウロウロしていると、あっというまに汗だくになっちゃう。だいたい、河岸の中で「冷暖房完備、風通りよし」なんて場所はそうない。前に紹介した、巨大冷蔵倉庫くらいだ。食堂の中も、暑い。
そんな河岸に出かけて、ちょっと一休み。というときは本当に困る。私は編集部に戻ればいいが、皆さんはそうもいかないよネ。編集部まで、いい話を持ってきてくれたら大歓迎だが。築地界隈の喫茶店も、「ゆっくりおくつろぎください」という仕様になっていない。ソファがあって、ちょっと昼寝ができるような喫茶店があったら繁盛するよ、多分。
今日は、築地の、しかも場内に「お座敷」がある店を紹介しよう。場内にある店は、ほとんどが1階にある。2階には、いろんな組合が入っていたり、図書館があったりする。実は宿泊所もある。そんな中、2階に店がある珍しい、貴重な存在が「磯野家」だ。
第37回 お座敷あり! 「磯野家」
場内の「ディープサウス」のさらに南。行列ができている寿司屋なんかが並ぶ路地を立体駐車場目指して奥へ奥へ。そこに、つつしまやかな10号館がある。1階には、寿司屋が2件。そして、「磯野家」の暖簾をくぐると、2階への階段が現れる。
ワールドカップが終わった
1か月に渡って、多くの人が寝不足に陥ったワールドカップ。日本が敗退してから2週間も経つ。その間も、世の中には4時に起きだしてサッカー見ていた人が結構いるらしい。ビデオで観戦していた奴は、テポドン発射で見られない試合もあったそうだ。
私が何回かオススメした、「サッカー後に築地朝めし」を実践した人はいるかな? 私が見ている限り、いないね。築地の店の人も、「4時からサッカー見て、その後築地で朝めし食べよう」とか、「4時から築地で朝めし食いながらサッカー見よう」なんて呼びかければよかったのに。
まあ、日本の人がみんな築地時間の朝イチ4時に起きていたという日本対ブラジル、もっと早い3時に起きていたという決勝戦、みんな築地時間で過ごした貴重な1か月が終わった。みんなも、少しは河岸で働く人の気持ち、昼からビールを飲む気持ち、分かったかな?
第36回 場外の人気店? 「築地めし丸」
新大橋通りから3本目の大通に、店先で貝やら何やら炭で焼いている店がある。初心者さんには、「いかにも築地らしい」と思っちゃうような風情の「築地めし丸」は、もはやガイドブックでは紹介されないくらい目立つ店。たまには、こういう「初心者」気分もいいかなと思いここで朝めし。初心忘れるべからず、である。
まさに中落ちがてんこ盛り。900円
今回のポッドキャスティングは7月3日から7月7日オンエア、スローフード・インターナショナル国際理事のジャコモ・モヨーリさんです。週の後半ではイタリア・カンパーニア州のワインメーカー、エンツォ・エルコリーノさんもご登場です。
イタリア・カンパーニア州のワインメーカー「フェウディ」の社長:エンツォ・エルコリーノさんがゲスト。
カンパーニア州は農業で栄えた地域。3000年の食文化の歴史があるそうです。エルコリーノさん曰く、美味しいものはペペロンチーノ。仕上げにゆで汁を加えてパスタに絡めるのがポイントなんですって。
また、あらゆる国の占領を受けた場所でもあります。そう思うとネガティブになってしまいがちですが、いろいろな文化が交錯して、独自の文化が生まれたことはポジティブに思えるそう。
今夜の選曲: PAURA / ENNIO MORRICONE
今夜は、イタリア・カンパーニア州のワインメーカー「フェウディ」の社長:エンツォ・エルコリーノさんがゲスト。
フェウディは80年代に設立した新しい会社にも関わらず、すぐに世界に知られるワインメーカー。古代ギリシャ・ローマ時代からある南イタリアのブドウ品種を使って、ワインを製造しているそう。同時に、歴史的な研究もなさっているとか。
世界中に、南イタリアの文化や土地のことを知ってほしいという願いもあるそうです。
今夜の選曲: CORACAO VAGABUNDO / MOREKENBAUM2SAKAMOTO
築地のネコ
築地にはネコが多い。編集部の近くを縄張りにしてるのは三毛猫。道行く人にかわいがられて、ネコ冥利に尽きるだろう。ネコというのは、実はとんでもない人たらし。みんなにいい顔して、えさもらったり、痒いところをなでてもらったり。いつもベタベタだといけないことも知っていて、時にツンとそっぽをむいたり、わざと他人とじゃれているところを見せ付けたり。
そんなネコだが、編集部のベランダから外を見ていると、たまにネコ同士が縄張り争いをしている。とくに、古い家が壊されて新しい「道」が生まれると、出会ってはいけないネコ2匹がケンカをはじめる。格闘技系のファイトではなく、遠くからにらみ合い、ジリジリと間合いを詰めていく。そろそろ肉弾戦か? という展開になったころには、実は勝負はついている。うちの近所を縄張りにしている三毛猫はすごすごと退散。日ごろから人たらしばかりしているだろう。
悪い女や、小悪魔的な女のことをネコと呼んだりする。うちの近所のネコみたいに、日ごろは人たらししているが、実は裏で壮絶な格闘をしているかもしれないネ。怖い怖い。
第35回 マグロのおにく 「たけだ」
築地場内、飲食店がならぶあたり。いかにもネコがいそうだが、以外に場内では見かけない。蹴っ飛ばされたりするからか。昼を過ぎて、店じまいしてからひょっこり顔を出すのかもしれない。今日は、「たけだ」という洋食屋にいく。さて問題。下の写真は何でしょうか?
厚さ、いつもの2倍。ソトコト8月号
今日はソトコト8月号の発売日。すでに買っていただいた方は驚いたよネ! そう、厚さがいつもの2倍もある特別号。この厚みの秘密は、付録でついている「坂本龍一メッセージ入り、エコバッグ」。定価はいつもと同じ800円。買わない手はない。エコバッグ保存用と、普段使いエコバッグ用で2部買っても損しない。
このエコバッグ、帝人のエコサークルという技術を使った、再生ポリエステル繊維からできたもの。ポリエステルだけど、原料に石油を使っていないわけだ。コットンのエコバッグよりも耐久性は優れている。相当重いもの入れても大丈夫。何回使ってもヘタラない、しょっちゅう洗濯してもホツレなどはあまりない。さらには、畳めばとても小さくなる。
築地界隈でも、このエコバッグを流行らせようと思っている。坂本さんも言っていたけど、レジ袋を使うようになったのは、ここ30年くらい。それまでは、買い物カゴ下げてたわけだ。今でも築地では、竹かごを持った人をよく見かける。使い慣れると、レジ袋よりたくさんモノを入れられるし、地面においても倒れない。便利だから使う。エコとロハスの違いもここ。皆さん、便利だから、ソトコト買ってエコバッグ使ってネ。
第34回 一汁四菜食べられる食堂 「築地食堂」
実にストレートな名前だ。築地にあるから「築地食堂」。でもこの地で、築地を名乗るのは相当勇気がいるだろう。変な魚を出したらバッシングの嵐、そこそこの魚出しても「普通」と思われてしまう。店構えは、場外の界隈の中では立派。蝶の家紋が入った暖簾が下げられている。比較的新しい店だが、行ったことがないので入ってみる。
とても2枚目なスローフード・インターナショナル国際理事のジャコモ・モヨーリさん。
それも、日本でスローフード協会の人数を増やしている要因かも…とは、小黒編集長。ちなみに、ジャコモさん、40代独身。女性を口説くときの音楽はJAZZだそう。
ちなみに、今夜の選曲もJAZZ! ATFER THE RAIN / JOHN COLTRANE
小黒編集長曰く、スローフード協会の方は皆さん東京に来ると築地市場に行きたがるそう。ジャコモさんもその一人。築地市場に移転の話があると知ると、市場(マーケット)は、スローフード的な哲学に合致している、市場という場所は大切…と、お話してくださいました。
ソトコト×エロ=???
タイトル、ソトコト×エコではない。エロ。この根源的なテーマに取り組む雑誌を作る予定。坂本龍一さんたちと協力して、画期的な「エロ」を扱った内容にしたい。現在、鋭意取材中なのでお楽しみに。
で、築地の書店でエロ資料を買い集めた若いスタッフの話をご紹介。本屋のオバチャンによると、築地の本屋は、もともとエロ本を多く扱っていたらしい。その理由は、船に乗る人が多いからだそう。だいたい、若い奴が山ほど買い込んで船に積むのが慣わしだったらしく、うちのスタッフが汗かきビニール袋に入った本を買い集めている姿をみて、本屋のオバチャンも懐かしくなって昔の話をしたくなったんだろう。
そういえば、場内にある本屋、奥はエロ本ばかり。築地に集まる水産系の船乗りはもちろん、築地の近くには、晴海ふ頭もある。少し前は、コンビニもそんなになかっただろうから、築地にうまいもの食いに来たり、商売の話しをしにいくついでに、長い航海に備えて「物資補給」したんだろう。
編集部がある築地と、エロの関係。実は昔からあったみたいだネ。
第33回 河岸の化石的喫茶店 「喫茶マコ」
ま、そんな本屋が船乗りの「隠れ家」だとしたら、場外の隠れ家、いや、もはや化石みたいな存在なのが、「喫茶マコ」。でも一筋縄ではいかない。喫茶店なのに、雑煮も名物。看板にも、「コーヒー 雑煮」と書いてある。雑煮にコーヒーが入ったトンデモメニューではないのでご安心。
スローフードインターナショナル国際理事のジャコモ・モヨーリさんをお迎えして2日目は、食の大学についてでした。
イタリア語の正式名はUniversita di Scienze Gastronomiche 、直訳すると「美食の科学大学」です。スローフードが掲げるエコ・ガストロノミーという理念に基づいた専門教育を行う大学で単なる料理学校ではありません。大学はブラ近郊のポッレンツォと、パルマ近郊のコロルノの2か所に2005年10月開校しました。
特色は、ワイン製造法、食品衛生管理などの理科系の科目と、食品の歴史、文化人類学などの文科系の科目を、同時に習得させるということ。既存の食関係の大学コースには収まらない、スローフードが理想とする多様な食の環境について、確かな知識を持った研究者やプロフェッショナルを育てることを目的にしているそう。
ちなみに、現在、日本人の生徒は6名。どこの国の人よりも真面目に情熱的に勉強しているそうです。
今夜の選曲: I WISH YOU LOVE / ANN SALLY (ジャコモさんお気に入り)
スローフード・インターナショナル国際理事のジャコモ・モヨーリさんと、週の後半ではイタリア・カンパーニア州のワインメーカー、エンツォ・エルコリーノさんもご登場です。
スローフードの本場、イタリアのお話をたっぷりとお伺いします。お楽しみに!