2013年05月12日
「25TH ANNIVERSARY SPECIAL J-WAVE SELECTION POPS TIMELINE」
J-wave開局から早くも四半世紀近く。
「洋楽」を中心にお届けしたJ-waveには、
先達の足跡の礎があったこそでした。
今と比べて情報に乏しく、違った感性で、
外国人ミュージシャンと、その音楽について
捕らえていました。
ある種の憧れでもあり、誰もやった事がない、
というパイオニアとしての要素もありながら、
日本だけでのヒットを作る事も可能でした。
25年間でミュージック・ビジネスは大きく
変りましたが、変らないものは何でしょう。
そして「洋楽」は、「J-pop」は…。
関係者のコメントから浮き彫りにします。
音楽評論家でもあり、作詞家としてもおなじみ、
湯川れい子さんの番組「アメリカントップ40」は
ジョン・カビラも愛聴していました。アメリカの
ヒット曲を紹介するだけではなく、作詞家として、
日本の音楽シーンに与えた影響は、とても大きい
ものがあります。今注目するのは「演歌」だとか。
もともと「洋楽」が大好きで、作詞作曲だけでなく
プロデューサーにも注目して聴いていた音楽ファン
の朝妻さんは、まさに好きこそものの上手なれ。
豊富な音楽業界人の知識が、人脈に繋がっていき
現在はフジパシフィック音楽出版の会長です。
ビートルズの楽曲の著作権が100億円で売りに出た
時にはそれを買おうとしたとか。スケールが違う。
世界中の音楽業界で「Ichi」を知らない人はいない
というくらいの著名人のオフィス。音楽好きには
たまらない環境ですね。
この他にウドー音楽事務所興行部長の長澤通孝さん
にもJ-wave開局当時の1988年のお話を伺いました。
ちょうど東京ドームのできた年で、アーティストが
ソロでコンサートを開くこともありましたが、実は
現在のフェスの原形となる、複数のアーティストが
スタジアムでライヴをすることが始まりました。
J-wave発信の「J-pop」というジャンルの源流は、
日本の歌謡曲とは違う流れでもあり、日本語での
ロックを唄うという論争の末でもあり。それでも
「洋楽」から影響を受けていることは明らかです。
レコードから、CD、ネット配信へと音楽をめぐる
環境は変りましたが、人の心を捕らえる音楽と、
そのバイブレーションは、変らないでしょう。