2025年12月03日

国宝、本当すごい。

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みんな、俺やで!

火曜SPARKです。


さて
前回、久留米の餃子屋さんで
ばったりパンチ佐藤さんに会った私。

その後、博多へ移動し、焼き鳥屋さんに入った時の話。


L字のカウンターに
全員で7名くらいが入れる小さな焼き鳥屋さん。
端っこに電話をしているパーカーのおじさん。
1人は長髪、一人は短髪の30代くらいの男性二人組。
年の離れた女性二人組。
2人組の間にはいる私。


眼鏡の主人が
『ラストオーダーがもうすぐなんだけど大丈夫かな?』

私『あ、はい大丈夫です!』

『おひとりだと、コースになるんだけど
 8本と、10本どっちにする?』

私『あ、じゃあ8本でお願いします。』

『はいよ』

私『。。。あ、すいませーん!やっぱり10本でもいいですかね?』

呼ぶと、

こちらの顔を覗き込み
なんとも言えぬ表情で見てくる主人。


ネットでは予約不可となっていた焼き鳥屋さん
みるに、一人でやられているようで
予約とかカード決済とか面倒なタイプなのだろう。
ただ焼き鳥は絶品だった。



パーカーのおじさんはずっと電話をしている。
初めは、誰かと喋っているかと思ったくらいの声量だったが
トイレに行くときも、出た後も、
ずっと電話はしていた。


最後の最後に
『あれ?ラストオーダー終わったの?』と店主に尋ね
店主『(締めの)カレールーならあるけど』
パーカー『カレーライス?はちょっと食えないな』
店主『カレールー!ルーのみ!』
パーカー『カレーライスはちょっとな』


対面だと会話がかみ合わないのに
よくもそんなに電話が出来たな
いや
会話がかみ合わなくて電話が長引いてたのか・・・



男性二人組が
『じゃあそろそろお会計で・・・』
と言ったら、
別々に会計し始めた。

え?焼き鳥屋で個別会計?
と思ったが
どうやら、そもそも一人客同士だったようだ。

距離感は同級生だったのに


翌日行った、もつ鍋のお店で並んだ時も
目の前でずっと喋っていた2人組が
いざ店に入ったら、まさかの別々の席に座り出して
い~や他人かい!とはいっても
すぐ仲良くなれる博多の県民性は素晴らしい。
と、私の中の松陰寺(ぺこぱ)が叫んでいた。



私はさくっと食って、出ようと思ってたのだが
途中隣の女性二人組に巻き込まれる。

2人は親子関係で
娘(20代前半くらい)が大阪あたりに住んでおり
お母さんは岡山住まいで
車で旅行で、犬と一緒に九州まで来たそうだ。


店主も交じって話が進む。
店主の話は、オブラートに包まず言うと

めちゃくちゃ長かった。


最初はとっつきにくそうな店主だったが
気を許してくれたら、
自分の生い立ちから何から、ずっと喋ってくれていた。



ラストオーダーの時間が過ぎてからも
お客さんはちらほら来るのだが
『ああ、もう終わっちゃったのよ』
で、みな引き返していく。

店主のビールも3杯目くらいだ。


お店の閉店時間は夜10時半。
そのくらいにはでるつもりが、もうすぐ23時。


じゃあそろそろ・・・の合図は出したかったのだが、
私は1つあることが引っかかっていた。


途中出たやきとりは、
つくねだけ、串を2本つかっていたのだが
食べ終えた串を全部数えると、、、10本

最初で頼んだコースは10本だったはず

最後にもう一本くるのか?
それともさっき言ってたカレーが来るのか?
はたまた最初のお通しがはいるのか?

もしくは
もしかしたらすでに10本食べてたのかも・・・


そんなモヤモヤをかかえたまま
時間は過ぎていく。

私は数えてないから厳密には覚えていないし、
おそらく店主も覚えてなさそうなくらい
上機嫌に話をしていた。


そうして、
ついには諦めて私は店をあとにした。


翌日、カメラロールを見返す。



そこには、


9本のやきとりだけが写っていた。

staff| 14:57 | カテゴリー:新井和輝

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