ドラ・モレレンバウム(Dora Morelenbaum)は、1996年、リオデジャネイロ生まれ。チェロ奏者ジャキス・モレレンバウムと歌手パウラ・モレレンバウム夫妻の娘です。
2022年、ハイスクールのクラスメイトたちと結成したバンド、バーラ・デゼージョのファースト・アルバム「SIM SIM SIM」を発表。大評判となり国内外で数々のアワードを受賞。「サウージ!サウダージ」が主催している年間アルバム・ベストテン「2022年ブラジル・ディスク大賞」でも第1位を獲得しました。
バーラ・デゼージョで日本を含むワールドツアーを行なう一方、ドラは、カエターノ・ヴェローゾのアルバムなどに、ゲスト参加。そして10月18日、ファースト・アルバム「PIQUE(ピーキ)」をワールドワイドにリリースします。
「アルバム「ピーキ」の構想を始めたのは2022年で、
アナ・フランゴ・エレトリコを、共同プロデューサーに迎えました。
当時、すでに出来上がっていた曲は、
ブラジル音楽の伝統を受け継いだものでした。
でも私は、今までとは違った、新しいこともやりたいと思いました。
アナは、そうした方向の視線を持っているので、
プロデューサーに迎えたのです。
レコーディングは、私のソロ・コンサート、
バーラ・デゼージョのツアーと並行して行なったので、
ライヴ活動のさまざまな影響もあり、アルバムの中には、
私の音楽の様々な側面が出てきました。
大きく分けて、二つの側面を表現していて、
このアルバムから私の音楽の新しいチャプターを、
感じ取ることができると思います。」
バーラ・デゼージョのメンバー、アナ・フランゴ・エレトリコのほか、ドラが注目している同世代の音楽家の名前を挙げてもらったところ、「今、ブラジルで素晴らしい音楽を作っている人たちは大勢いて、リストがとても長くなります」と話して、2人の音楽家の名前をあげてくれました。
ブルーノ・ベルリ(Bruno Berle)。
11月初頭に初来日してFESTIVAL DE FRUE 2024に出演します(東京公演あり)。
ベベー(Bebé)。
ドラは「素晴らしいヴォーカリストです」と話していました。
両親が共演していたこともあり、幼少期から交流があった坂本龍一について・・・。
「サカモトは、とくに愛情の面で、
両親と同じぐらい、私に大きな影響を与えました。
私は5歳の頃から、両親と世界を旅して、いろいろなことを知り、
そのかたわらには、いつも、サカモトがいました。
思い出は、たくさんあります。
彼は子供が大好きで、いつも一緒に遊んでくれました。
私にとっては、おじさんのような存在でした。
当時の私は、英語も日本語もできず、サカモトは、ポルトガル語を話しません。
ですから、私たちが何語を話していたのか、わかりませんが。
いつも話をして、とてもよくコミュニケートできていたんです」。
スタジオライヴで歌った曲は、ドラがバーラ・デゼージョのゼー・イバーハと共作した曲「Caco」。ファースト・アルバム「PIQUE」に入っている曲です。
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