2019年11月24日

12/1はブラジル〜フランス。「2019年ブラジル・ディスク大賞」投票締切日!

次週12月1日は、ブラジルとフランスをめぐる音楽の旅にご案内します。

リスナーの皆様からの投票で決定するブラジル音楽の年間アルバム・ベストテン「2019年ブラジル・ディスク大賞」」、この日で投票締め切り。最終案内を行ないます。ぜひ投票にご参加ください。

フランスのカルチャートピック、ブラジルから来日するアーティストのライヴ情報、東京で開催中のジョアン・ジルベルト写真展の情報もお伝えします。

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2019年11月24日

11/24のゲスト:バジ・アサド

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11月24日は、ブラジルのギタリスト/シンガー、バジ・アサド(Badi Assad)をゲストにお迎えしました。

バジ・アサドはサンパウロ生まれ、リオ育ち。ネイティヴには "バヂ・アサーヂ" と発音します。

ワールドワイドに活躍しているクラシック音楽のギター・デュオ、オダイル&セルジオ・アサド(アサド兄弟)の妹です。

1988年、ブラジルでデビューし、90年代以降はアメリカをはじめ世界を舞台に活躍を続け、10月に初のジャパンツアーを行ないました。

「私は幸運なことに、音楽家の家庭に生まれました。生まれた頃、兄のオダイルとセルジオは、すでにギターを演奏していました。父親はショーロの音楽家としてバンドリンを演奏。そして母親は歌手で、今も生きています。

 私は家族を通じて音楽を学びました。幼い頃、母親が歌ってくれた子守唄に始まり、2人の兄が演奏していたクラシックやショーロ、そして9歳の時からラジオでブラジルのポピュラー音楽、ジャヴァン、シコ・ブアルキ、カエターノ・ヴェローゾなども進んで聴くようになりました。

 こうした経験を通じて私は音楽の広大な世界を知り、様々な音楽をミックスして自分自身の音楽性を築くことになったのです」。

「私はクラシック音楽のギタリストとしてキャリアをスタートし、ブラジルのインストゥルメンタル音楽も演奏するようになりました。そしてキャリアの初期から、自分の声を楽器として使う実験もしていました。

その後、自分で作詞作曲を始めたことで、歌手としての性格が強くなりましたが、そこには、もうひとつの理由があります。局所性ジストニアという腕の病気にかかり、2年間、ギターを弾くことができなくなりました。

医者から、もう二度とギターは弾けないと言われ、その間、私は自分の声を使った表現を研究していました。

2年後、幸いにも回復して、またギターを弾くことができるようになりましたが、その時点で私の頭は変化し、別の人間に生まれ変わっていました。

その後の私はシンガー・ソングライターの道に進み、自分で歌詞を書くようになったことでポピュラー音楽の世界に入り、世界中の様々な音楽も取り入れ、ブラジル人としての音楽を作っています」。

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ブラジル北東部の名曲「アザ・ブランカ(Asa Branca)」と「アイ・キ・サウダージ・ドセ(Ai Que Saudade D'oce)」のメドレーを、スタジオライヴ生演奏。

彼女がキャリアをスタートした頃、アメリカで "One Woman Band" と呼ばれたことにちなんで「私のバンドを紹介しましょう」とコメントして、最初に右手はギタリスト、左手はベーシスト、続いて口でパーカッションのリズムをとりながら、同時に歌を歌う、そんなパフォーマンスを披露してくれました。

とても一人とは思えない歌と演奏、もちろんオーバーダビングなしの一発録音です!

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2019年11月17日

11/24も「2019年ブラジル・ディスク大賞」候補作紹介/バジ・アサドが生演奏

次週11月24日は、ブラジルとスペインをめぐる音楽の旅にご案内します。

前半は、リスナーの皆様からの投票を受付中のブラジル音楽の年間アルバム・ベスト10「2019年ブラジル・ディスク大賞」の候補作を曲と共にご紹介します。

ゲストは、初来日公演を行なったブラジルのシンガー&ギタリスト、バジ・アサド。スタジオライヴの生演奏も。"One Woman Band"と呼ばれる、声とギターのソロ・パフォーマンスが聴きものです!

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2019年11月17日

11/17のゲスト:ダニ&デボラ・グルジェル

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11月17日は、シンガー・ソングライターのダニ・グルジェル(Dani Gurgel)と、母のピアニスト、デボラ・グルジェル(Debora Gurgel)をゲストにお迎えしました。

ダニ・グルジェルはサンパウロを拠点に約10年前から「ノヴォス・コンポジトーレス(Novos Compositores)」と呼ばれる若手アーティストのサークルの中心人物として活動。母デボラ・グルジェルとのカルテットも組んでいます。

これまでに発表した5枚のオリジナル・アルバムは全て「ブラジル・ディスク大賞」のベストテンにランクイン。また2013年から7年連続で来日公演を行ない、今年は3年ぶりにカルテットで来日しました。

番組のゲストにお迎えするのは、4年連続6回目です。

ダニ&デボラ・グルジェル・クアルテートのニューアルバム「Rodopio(ホドピーオ)」について、ダニ・グルジェルは、、、、

「このアルバムはダニ&デボラ・グルジェル・クアルテートの2016年のアルバム<DDG4>以来の新作で、全ての曲が私たちのオリジナルの新曲です。

日本でツアーを行なった際にインスパイアされた要素もあります。

ライヴの後、大勢の日本のファンの方々と話す機会があり、私たちの曲を演奏したいので譜面が欲しいという声を、何度も聞きました。そこで、このアルバムを教育的なレコードとして作ることを考え、スコアブックも一緒に発売しました。

スコアブックには、全ての曲の譜面、曲の解説、楽器の説明などが載っています。これを読んで練習して曲を演奏することが出来ますし、CDも付いていますので、CDを流しながら一緒にピアノなどを演奏出来ます。

ブラジルではすでに、演奏を録音した音源が私たちに送られてきていて、それを聴くのがとても楽しみです」。

長年、サンパウロの音楽学校の先生もつとめた、デボラ・グルジェルは、、、

「私たちは<ホドピーオ>の制作を始めた当初から、ブラジル音楽の教育をテーマにしたアルバムを作ろうと考えていました。 

 演奏した曲の中には、様々なリズムのバリエーションがあります。マラカトゥ、バイオンといったブラジル北東部のリズムや、サンバ、ラテンアメリカとの関係があるブラジルの音楽など。CDとスコアブックを通じて、いろんなリズムを学んで演奏してほしいと思っています」。

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ニューアルバムのタイトル曲「Rodopio」をスタジオライヴ生演奏。

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「Rodopio(ホドピーオ)」Dani & Debora Gurgel Quarteto(RBCP-3316)
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staff| 17:44 | カテゴリー:GUEST

2019年11月10日

11/17は「2019年ブラジル・ディスク大賞」候補作紹介/ダニ&デボラ・グルジェルが生演奏

次週11月17日も、リスナーの皆様からの投票を受付中の「2019年ブラジル・ディスク大賞」候補アルバムをピックアップ。曲と共にご紹介します。

ゲストもお迎えします。2013年から7年連続で来日、番組のゲストも6回目となる、ブラジル・サンパウロのシンガー・ソングライター、ダニ・グルジェルと、彼女の母のピアニスト、デボラ・グルジェル。今年のアルバム「ホドピーオ」を紹介し、スタジオライヴで生演奏!

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2019年11月10日

11/10のゲスト:コエーリョ&リドネル

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11月10日のゲストは、サンフランシスコを拠点に活動しているブラジル人とアメリカ人のデュオ、コエーリョ&リドネルCoelho & Ridnell)。今年、ファーストアルバム「Sunny Day」をリリースし、10月に初来日ツアーを行ないました。

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シコ・コエーリョChico Coelho)はブラジル、サンパウロ州の内陸の都市、ピラシカーバ生まれ。

「8歳でフルートを演奏し、9歳からクラシックギターの勉強を始めました。13歳の頃からポピュラー音楽、ジャズに興味を持ち、作曲も始めました。最も影響を受けた音楽は、ボサノヴァ、そしてジャズです。
 
ブラジルで活動したあと、54歳でカリフォルニアに引っ越し、デイヴ・リドネルに出会いました。デュオを組んで一緒にバーで演奏し、曲作りも始めました。

最初に共作した曲が、ファーストアルバムのタイトル曲「サニーデイ」です。

アルバムを録音し、昨年、ブラジル・ツアーを行ない、サンパウロ、ピラシカーバなどで演奏しました。そして、私たちの音楽を知ってもらうために、日本にやってきました」

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デイヴ・リドネルDave Ridnell)は、アメリカ人。

「私は3人兄弟の末っ子です。父親の仕事はミュージックビジネスで、70年代には大手のレコード会社(CBS)に勤め、ロンドンやニューヨークにいました。そのため、家には多くのレコードがありました。コンサートを聴きに行く機会もあり、私は11歳でサンタナのコンサートに行きました。当時、好きだったのは、オールマン・ブラザーズ・バンド、グレイトフル・デッド、エリック・クラプトン、クリームなどのロックでした。

その後、ジャズ・ギタリストとして活動を始めた3歳上の兄の影響で、私もジャズを聴き始め、スタン・ゲッツとジョアン・ジルベルトのアルバムを聴いてブラジル音楽を知りました。そして、ジョアン・ジルベルトが「3月の雨」を歌っているアルバムを聴いて、より深くブラジル音楽に、のめりこんでいきました。私の人生を変えたアルバムです。

トニーニョ・オルタがパット・メセニーと共演したアルバムからも影響を受けました。

もう一人、私に大きな影響を与えた音楽家が、小野リサです。私は彼女の音楽が大好きです。彼女が様々な国の言葉で歌っているのを聴いて、私もシコ・コエーリョとのデュオで、英語とポルトガル語で歌うノウハウを覚えました。

小野リサは、私をインスパイアしてくれた音楽家なのです」

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ファーストアルバムのタイトル曲「Sunny Day」(2人の共作)をスタジオライヴ生演奏

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Coelho & Ridnell / Sunny Day +4
(Village Again Association ZLCP-0379)

Coelho & Ridnell公式サイト(英語。日本語も選択できます)

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2019年11月03日

11/10は「2019年ブラジル・ディスク大賞」候補作を紹介/コエーリョ&リドネルが生演奏

次週11月10日は、リスナーの皆様からの投票を受付中の「2019年ブラジル・ディスク大賞」候補アルバムをピックアップ。曲と共にご紹介します。

ゲストもお迎えします。サンフランシスコで活動しているブラジル人とアメリカ人のデュオ、コエーリョ&リドネル。スタジオライヴの生演奏も!

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2019年11月03日

第16回ラテンビート映画祭

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★第16回ラテンビート映画祭
LATIN BEAT FILM FESTIVAL 2019

11月7日(木)〜10日(日)
11月15日(金)〜17日(日)
@新宿バルト9
第19回ラテンビート映画祭公式サイト

今年で第16回を迎える「ラテンビート映画祭」。スペインとラテンアメリカの国々で製作された日本初公開の新作映画10本が上映されます。

11月29日〜12月1日に横浜でも開催されます。詳細は公式サイトを。

11月3日の放送では、以下の6作品を紹介しました。まずはスペイン映画を3本。

★戦争のさなかで

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2019年/ドラマ/スペイン・アルゼンチン/107分/東京国際映画祭共催

1936年、軍事国家へと進むスペインの社会を、サラマンカ大学の総長をつとめた思想家、ミゲル・デ・ウナムーノの視点から描いた、史実に基づく社会派の作品です。

★ファイアー・ウィル・カム

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2019年/ドラマ/スペイン・フランス・ルクセンブルク/85分/東京国際映画祭共催

ガリシア地方の森を舞台に、放火犯として服役し仮出所した主人公と、年老いた母との生活を描いた作品です。
今年の「カンヌ映画祭」で「ある視点」部門の審査員賞を受賞しました。

★8月のエバ

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2019年/ドラマ/スペイン/129分

8月のマドリッド、バカンス・シーズンを独りで過ごす33歳の女性エバが、自分と向き合い新たな自分を見つけていく、日記風のストーリーです。

続いて、ブラジル映画3本です。

★ファヴェーラの娘

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2019年/ドラマ/ブラジル・米国/100分

リオのファヴェーラ(スラム街)で暮らす13歳の少女を主人公に、ファヴェーラの生活とブラジル社会の問題を描いたドラマです。

9月にスペインで開催された「サン・セバスティアン国際映画祭」で、作品賞をはじめ主要3部門を受賞しました。

★見えざる人生

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2019年/ドラマ/ブラジル・ドイツ/139分

1950年のリオデジャネイロを舞台に、男性上位の社会で自由を求めて生きる女性たちの姿を描いた作品です。主人公の晩年を演じるのは、10月で90歳を迎えたブラジルの大女優、フェルナンダ・モンテネグロ。

今年の「カンヌ映画祭」で「ある視点」部門の作品賞を受賞しました。また、年のアカデミー賞、国際長編映画賞の部門でブラジル代表作品にも選ばれています。

★神の愛

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2019年/ドラマ/ブラジル・ウルグアイ・デンマーク・ノルウェー・チリ・スウェーデン/101分

2027年のブラジルを舞台に、宗教、家族、愛を描いたSF作品です。



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