2018年03月18日
3/18のゲスト:キャシー・クラレ
3月18日の放送でお迎えした2018年最初のゲストは、バルセロナを拠点に活動しているフランス人のシンガー/ソングライター、キャシー・クラレ(Cathy Claret)。
キャシー・クラレは南フランス生まれ。幼い頃から家族と一緒に世界中を転々とする、ボヘミアンのような生活を続けてきました。その後、ロマの大家族と共同生活を送り、スペインのバルセロナに定住。
90年代の初めに発表したアルバムがJ-WAVEでパワープレーされて日本でも話題になり、彼女のウィスパー・ヴォイスは、当時の渋谷系の音楽にも影響を与えました。
その後、マイペースで活動を続け、2月に3年ぶりのニューアルバム「プリマベーラ」を発表しました。
「私は南フランスの地中海沿岸で育った時期が長く、バルセロナは南フランスから車で1時間半ぐらいの距離にあります。気候やライフスタイルも南フランスに近く、住みやすい環境なんです。
ただ、今でもバルセロナだけでなく、マドリッド、セビージャ、南フランスの町など、4カ所ぐらいを行ったり来たりする生活を送っています。
カタルーニャ地方の独立問題については、私個人としては、どうしてこれ以上、国境を作りたがるのか、それがよく分かりません。
というのも私が一時期、一緒に暮らしていたロマの大家族の人たちは、ヨーロッパの各地を転々としていて、彼らにとって国境は存在しないのです。
ちょうどニューアルバムを録音していた頃、カタルーニャの独立をめぐって、ストライキやデモが行われていました。
そんな時期だったからこそ、私はスタジオで音楽を作ることに集中しながら、夢を見ていました」
Didier Merahさん(キーボード)との共演で、スタジオライヴ生演奏で歌った曲は、ニューアルバムのタイトル曲「プリマベーラ(春)」。ウィスパー・ヴォイス、健在でした!
キャシー・クラレ「プリマベーラ」(RES-295)
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