2009年12月30日

ライアル・ワトソンの翻訳を担当して

今年の初めにも番組にご主演いただいた、分子生物学者の福岡伸一さん。「Think Globally, Act Locally」という考え方があるが、今は「Think Locally, Act Globally」になっていることを懸念されていました。振り返ってみると「Think Globally, Act Locally」が少し忘れ去られていった気がする2009年だったとのこと。
環境問題の中で一番大事なのは、いつもいろいろなこと(お金、情報、エネルギー、物質など)がグルグル回っていること。絶え間なくバトンをタッチすることが環境の大事なことだったのに、みんな溜め込みはじめてしまっています。流れを塞き止めない努力が大事なのに「Think Globally, Act Locally」が忘れられてしまった気がする…と福岡さん。

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福岡先生が今年出された本は、『動的平衡ー生命はなぜそこに宿るのかー』(木楽舎)、『世界は分けてもわからない』(講談社現代新書)、ライアル・ワトソンの翻訳本が『エレファントム-象はなぜ遠い記憶を語るのか』と『思考する豚』(木楽舎)の4冊。なかでもライアル・ワトソンさんが亡くなる前の最後の2冊『エレファントム-象はなぜ遠い記憶を語るのか』と『思考する豚』は、生物は繋がりあっているもので、知性的なものを記した本。豚は世界でもさげすみの言葉になっていますが、実際は上品でキレイ好きで賢いということが丹念に書いてあって、動物は支配すべきものではないと書いてあるそうです。でも最後には美味しく頂く…人間と自然の在り方として書いてある本なんだそうです。

 

今夜の選曲: SHOTGUN / JR.WALKER AND THE ALL STARS

| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク


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