7月22日のゲストはブラジル、リオから来日したサンバのシンガー/パーカッション奏者、ペドロ・ミランダ。一緒にジャパンツアーを行なった日本のバンド、グルーポ・カデンシアのメンバーとのスタジオライヴをお届けしました。
ペドロ・ミランダ(Pedro Miranda)は1976年、リオデジャネイロ生まれ。90年代の終わりから、テレーザ・クリスチーナ&グルーポ・セメンチのメンバーとして、リオの中心部ラパ地区のライヴハウスで活動を始め、このバンドで2003年に初めて来日しました。
その後、独立してソロになり、サンバの歴史を21世紀に受け継ぐ新世代の中心人物として活躍しています。
昨年、ジョイス・モレーノの来日公演に、スペシャル・ゲストとして参加し「サウージ!サウダージ」にも出演してくれました(→こちら)。
そして今年、長年の交流がある日本のパーカッション・プレイヤー、宮澤摩周が率いるバンド、グルーポ・カデンシアとの共演で、ジャパンツアーを行ない、東京をはじめ全公演、立ち見も出る大盛況でした。
「私とマシューは2005年にリオで知り合いました。当時、彼はサンバとポルトガル語、そしてブラジル文化を学びにリオに来ていました。出会ってすぐに仲良くなり、メストリ・トランビッキが行なっていたパーカッションのワークショップに連れていき、彼はそこでパーカッションを勉強しました。
そして彼は、私たちのライヴを毎回、聴きに来るようになりました。家が近所だったので、車で一緒に帰ることも多く、さらに深い友情を育んでいきました。
マシューは、とても優しく親切な人間で、いつもプレゼントをくれましたし、私だけでなく私の母や兄弟とも友人になり、日本に帰ったあとも、桜の季節の写真などを送ってくれました。
そして今、私は日本に来て、彼のバンド、グルーポ・カデンシアと一緒に、自分の音楽を日本の人たちに聴いてもらい、暖かく受け入れてもらえたことを、とても幸せに感じています」
ブラジルのグラミーにあたるミュージック・アワード「ブラジル音楽賞」で昨年「ベスト・サンバ・アルバム」を受賞したニューアルバム「SAMBA ORIGINAL」のタイトル曲を、グルーポ・カデンシアのメンバーとスタジオライヴ生演奏。写真では隠れていますが、ペドロ・ミランダはパンデイロを叩きながら歌っています。
左から右に、宮澤摩周(パーカッション)、ペドロ・ミランダ、尾花毅(7弦ギター)、ダリオ・サクモト(カヴァキーニョ)