2009年05月10日
5月10日のゲスト:ヘナート・モタ&パトリシア・ロバート
4月に初来日公演を行なった、ミナスジェライス州のおしどりデュオ・ユニット、ヘナート・モタ&パトリシア・ロバート。2人が語ってくれたミナスジェライスに関するコメントをあらためてご紹介します。
「20世紀の前半まで、ミナスジェライスの音楽は、リオの音楽の影響を強く受けていました。
その後、ミナスの音楽の強力なアイデンティティを確立したのが、トニーニョ・オルタ、ミルトン・ナシメント、ロー・ボルジェス、ベト・ゲヂスといった、<クルビ・ダ・エスキーナ(街角のクラブ)>と呼ばれる音楽家たちのグループです。
彼らの音楽は私たちをはじめ、ミナスのすべての世代の音楽家に大きな影響を与えました。
ミナスジェライスの音楽の最大の特徴は、丹念に練り上げたハーモニーです。ハーモニーには、ミナスジェライスの環境が反映されていると思います。山に囲まれていて、街なかの雰囲気も落ち着いている、そんな環境が、内面的な音楽性を育てました。
さらに、細やかな繊細さ、といった点で、日本の芸術との共通点もあると思います。こういった点が、ミナスの音楽と、ブラジルの他の地域の音楽との違いです。」
(ヘナート・モタ)
「ミナスジェライスの人々には、もてなしの心があります。日本の人々が持っている、優しさや親切な心に通じると思います。
ミナスの郷土料理は、種類もたくさんあって、とても美味しいですよ。
観光をするなら、オウロ・プレット、チラデンチス、ヂアマンチーナといった、伝統的な歴史のある街を訪れずには、いられません。これらの街には、古くて美しい教会がたくさんあって、独得の雰囲気をつくっています。
いろいろな点を総合すると、ミナスジェライスと日本とは繋がっている、そう思います。」
(パトリシア・ロバート)