2009年07月15日

焼き鳥定食 「鳥治」

「築地・銀座の昼飯」とは、築地を拠点とする「月刊ソトコト」のグルメで名高い?面々が、絶品と賞する老舗から人知れず隠れた名店まで、築地・銀座界隈の昼飯スポットを紹介し、さらにその店を、「築地に知らぬ店はなし!?」と豪語する小黒一三がコメントするというディープなグルメブログである!


築地から銀座方面へお散歩すると、風情ある建物のガラス戸の向こうで、山と積まれた鶏肉を囲んで黙々と捌き作業をしている光景に遭遇します。これ、一流店や食通に長年の顧客の多い老舗鶏肉店。ならばこの界隈、美味い鳥を食べさせる店があるはずじゃ?

ソトコト編集部一同が昼に夜にお世話になっている『鳥治』は、築地の町に静かに佇む焼き鳥店。昼のメニューは「焼き鳥定食」の一種のみ。冷や奴、葱間3本にさつまあげ1本、特製そぼろご飯(温泉卵のせ)、キャベツのみそ汁で900円也。結構、考え尽くされたパーフェクトなバランスです。

席に着くとまず目の前に置かれる冷奴は半丁くらいある潔さ。上品な口あたり。刻み葱とかつお節はふんわりと。焼き鳥店なのに「豆腐って美味いなあ」としみじみしてしまいます。口の中が冷涼になったところで、串が焼き上がり、ご飯が登場。

じんわりと肉の脂がにじみ出た葱間は塩加減がちょうどよし。鶏肉は地元老舗店の中の老舗、明治35年創業の『宮川食鳥鶏卵』より仕入れているそうです。

毎日手づくりする鳥そぼろは姿も味も美しく、粒が立ったつややかなご飯(秋田こまち)との組み合わせは病み付きになります。温泉卵をくずしながらいただきます。つまり、親子丼。胃腸にいいキャベツのみそ汁をすすって、午後は快調です。

by編集者(30代女性)

20090715tsukiji.jpg

●写真キャプション
焼き鳥定食900円。

【店舗情報】
店舗名:鳥治
営業時間:11:30〜13:30、17:30〜22:30
定休日:土日・祝
住所:東京都中央区築地3-8-7
電話番号:03-3542-8029


「ソトコト」編集長 小黒のクツ:ico_shoes_yellow.jpgico_shoes_yellow.jpgico_shoes_yellow.jpgico_shoes_yellow.jpgico_shoes_yellow.jpg

「通い始めて20年以上。
鳥治は間違いなく築地の名店である。
なにがすごいって、焼きが違う。
主人のケンちゃんは、早くも人間国宝の域に達しています。
酔っ払いだから、もしかしたら今がピークかも。
早く行くべし。」

staff| 12:26 | カテゴリー:築地・銀座の昼飯

2009年06月12日

焼豚めん 「麺処 帯笑(たいしょう)」

「築地・銀座の昼飯」とは、築地を拠点とする「月刊ソトコト」のグルメで名高い?面々が、絶品と賞する老舗から人知れず隠れた名店まで、築地・銀座界隈の昼飯スポットを紹介し、さらにその店を、「築地に知らぬ店はなし!?」と豪語する小黒一三がコメントするというディープなグルメブログである!


深酒の翌日・・・・・朝は味噌汁、昼はラーメンに限る!

ということで、二日酔いの体に喝を入れるべく、今回の昼飯に選んだのは「麺処 帯笑」。店前の黄色い看板が目印。店内は、カウンター10席とテーブル2席とこじんまりした雰囲気。決して、お洒落ではないが、そこは味で勝負といったところか。

空腹に身を任せて、ボリュームたっぷりの『焼豚めん』(800円)を注文。待つこと、数分。見た目はいたってシンプル。味はというと・・・さすが、築地にかまえる麺処。魚介のダシをとった醤油ベースのスープは、さっぱりしつつもコクがあり、ちぢれ麺にうまく絡んでくる。これは、女性にもGOODではないでしょうか。自家製のチャーシューもかなり分厚い。どんぶりの底に沈めて、食べてみると、柔らかくてトロットロ。 これだけでも、十分に価値あり。満足の一杯でした。

ちなみに他の人気メニューは『つけめん』。極太麺に少し酸味の効いたつけ汁には、ファンも多いらしい。あと、ランチタイムはご飯無料(おかわり自由)というのが、昼飯はガッツリの男性には嬉しい限りだ。 

店内に「スープは2度目から癖になる」と書いてあるが、店主を信じて、最低2度は足を運んでいただきたい。

by30代男 販売

taisho.jpg

焼豚めん800円


【店舗情報】
店舗名   :麺処 帯笑(たいしょう)
営業時間  :平日11:00〜14:30 17:00〜21:00
定休日   :日・祝(土曜不定休)
住所    :東京都中央区新富町1-16-4 佐藤ビル1階
電話番号  :03-3551-3337


「ソトコト」編集長 小黒のクツ:ico_shoes_yellow.jpgico_shoes_yellow.jpgico_shoes_yellow.jpg

「初代ソトコト編集部がお世話になった築地ジャンボビルのオーナーの娘達が始めた店です。実家が、魚市場関連なのでここのスープは魚づくし。私には旨みありスギも、若者には必要かも。」

staff| 13:53 | カテゴリー:築地・銀座の昼飯

2009年05月14日

なかおち丼 「つきじ すし富」

「築地・銀座の昼飯」とは、築地を拠点とする「月刊ソトコト」のグルメで名高い?面々が、絶品と賞する老舗から人知れず隠れた名店まで、築地・銀座界隈の昼飯スポットを紹介し、さらにその店を、「築地に知らぬ店はなし!?」と豪語する小黒一三がコメントするというディープなグルメブログである!


きょうも観光バスから、老若男女がぞろぞろ。築地の会社に勤めて早や10年の身にとって、毎日が歳末のように混み合う場外の変化には、ほんと驚く。うれしそうに、あの玉子焼きの袋をさげた人に恨みはないけど、観光のぶらぶら歩きと、働く街の早足では、どうもテンポがあわなくて。確かに、目移りするほど新しい店も増えてます。前なら午後1時には店じまいで閑散としていたのに、昼ご飯難民の悲劇もなくなりました。

「つきじ すし富」も昨年末にオープンしたというニューカマー。1階はカウンター、2階はテーブル席で、追われることなく食事ができる。まぐろの仲卸ならではのメニューが数量限定の「なかおち丼」だ。ごはんの上に、生の本マグロの中落ちが敷き詰められている。その朝のマグロの中骨がどんと店に届くと、残った身をショリショリ、5人前ほどでおしまい。この日は対馬沖だそう。これに、みそ汁がついて1000円なり。ちなみに「鮪づけ丼」600円。「海鮮丼」900円。周辺とくらべても相場かな。

持ち上げると意外なほど1切れが大きい。ご飯とどう食べるか思案するが、ええぃ。ほおばると、身がしまっていて、口当たりはなめらか。赤身っておいしい。

すし飯がもう少し甘み抑えめだったら、魚になじむ温かみがあったら、とは思うけれど、渋いお茶はお寿司屋さんらしく、満足です。

by会社員(30代女性)

image001.jpg
なかおち丼1000円


【店舗情報】
店舗名   :つきじ すし富
営業時間  :平日8:00〜15:00 17:00〜22:00
       土曜8:00〜22:00 日曜祝日11:00〜21:00
電話番号  :03-3524-9255
ホームページ:http://www.sushitomi.net/


「ソトコト」編集長 小黒のクツ:ico_shoes_yellow.jpgico_shoes_yellow.jpgico_shoes_yellow.jpgico_shoes_yellow.jpg

「私の実家もマグロの中卸しなので、マグロのなかおちは小さいときから大好物。場外には、それこそ何十軒と鉄火丼ぶりを食わせる店がありますが、瀬川とここがベスト・ワン・ツー。夏に向けてのさっぱり赤身の鉄火丼でした。」

staff| 16:07 | カテゴリー:築地・銀座の昼飯

2009年04月24日

しらすめし 「熊野路」

「築地・銀座の昼飯」とは、築地を拠点とする「月刊ソトコト」のグルメで名高い?面々が、絶品と賞する老舗から人知れず隠れた名店まで、築地・銀座界隈の昼飯スポットを紹介し、さらにその店を、「築地に知らぬ店はなし!?」と豪語する小黒一三がコメントするというディープなグルメブログである!


春の海からの贈り物は、心躍る。わかめやひじき、しらすがわんさか。あー、食べたい。それもちょっとつまむ、ではなくて、たっぷりと。そんな気分のいまは、『熊野路』の「しらすめし」がいい。丼に盛られた白ご飯の上を、真っ白な釜揚げしらすが覆いつくし、あしらいに刻み海苔と大葉。しらすはふんわりと炊きあがり、ほの温かいご飯との相性は抜群だ。お好みで専用の「しらすめしのたれ」をたらしていただく。こちらはしょうゆ、みりん、酒と砂糖を合わせたうす甘味で、ご飯が進む、進む。

シンプルな料理で人を満足させるためには、良質の素材が必要。この店を経営するのは、和歌山の海産物問屋である。和歌山は名だたるしらすの水揚げ港だから、さもありなん。いい素材とカジュアルな価格設定の理由はここにある。

特筆したいのはみそ汁。セルフサービスでお替わり自由とぶっきらぼうに置かれているが、これがなかなか美味しい。鰹出汁に少し甘めの白味噌で、具は新鮮なワカメとお揚げ。これも、いい食材を使っているからだろうか。

唯一の難点は、カレー屋か牛丼屋チェーンようなコの字型カウンター席という店のつくり。女性にはやや入りづらいかな?

by 編集者(30代女性)


kumanoji.jpg
しらすめし630円。1階はファストフード感覚のカウンター席、3階は座敷席。


【店舗情報】
店舗名   :熊野路
営業時間  :11:00〜22:45
電話番号  :03-3543-1007
ホームページ:http://www.kumanoji.net/


「ソトコト」編集長 小黒のクツ:ico_shoes_red.jpgico_shoes_red.jpgico_shoes_red.jpg

「しらすは確かに絶品です。これでご飯と炊くときの水が熊野産なら言うこと無しだが、明らかにそこまでのこだわり無し。隣の吉野家のきらら米の方がうまいかも。但し、小盛りもあったり、ダイエット中の人には、蕎麦屋よりはよっぽど満足感あり。」

staff| 12:52 | カテゴリー:築地・銀座の昼飯


バックナンバー

カテゴリー